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鎌倉時代、吉田兼好の書いた「徒然草」には「鯉のあつもの食ひたる日は、鬢(びん)そそけずとなん。(にわか)にもつくるものなれば、ねばりたるものにこそ。」とあります。 これは、鯉の汁物を食べた日は、髪もほつれず、乱れたりしない。にわかを作る材料にもなるのだから、鯉には粘りがあるのだろうという意味です。 確かに鯉にはにわか質(ゼラチン)が多く含まれています。これはコラーゲンともよばれるタンパク質の一種で、その保湿性から美容効果の高いものとして最近、注目をあびています。 私たちの体の細胞間の水分はコラーゲンによって保たれています。ですから、コラーゲンが多いほど肌がしっとりし、若々しい肌を維持するには、コラーゲンを補給すればいいわけです。 ところで、美人として語りつがれている小野小町も鯉を美容食として食べていました。これは平安時代の「玉造小野小町壮意書」という本に書かれています。 永山久夫(食文化研究家)
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