第67回全国内水面漁業振興大会を、令和8年10月14日東京都港区の日本消防会館「ニッショーホー ル」において開催しました。
〜この川を 守るも壊すも ぼくらの手〜(第25回全国川づくり標語コンクールの最優秀作品)をス ローガンとして282人が参加しました。
全内の滑川幸男副会長理事が開会を宣言し、谷 公一代表理事会長の主催者挨拶を行いました。
来賓として、内水面漁業振興議員連盟副幹事長の坂本哲志衆議院議員、幹事の堀内詔子衆議院議員、幹 事の武部 新衆議院議員、幹事の尾身朝子衆議院議員、幹事の小池正昭衆議院議員、事務局長の斎藤洋明 衆議院議員、顧問の鈴木宗男参議院議員、副幹事長の江島 潔参議院議員、水産庁の藤田仁司長官、国土 交通省水管理・国土保全局長(河川環境課の舟橋弥生課長代読)、環境省水・大気環境局長(環境管理課 の行木美弥課長代読)の皆様からご祝辞をいただいたほか、多くのご来賓にご出席をいただきました。
来賓及び執行部紹介の後、議長団として茨城県内漁連の高杉則行代表理事会長、神奈川県内漁連の栗 原信二代表理事会長、静岡県内漁連の山本俊康代表理事会長の3名が選出されました。
前年度議案の処理報告に続いて、全国6つのブロックから提出された7議案の発表があり、全会一致で 採択されました。その後、各議案に対して各省庁からコメントを頂き、全内の中島謙二副会長理事による 大会宣言が満場一致で採択されました。
全内の渡部完副会長理事が閉会を宣言し盛会のうちに閉幕となりました。
会場では、国立研究開発法人水産研究・教育機構による内水面に関する研究成果等のポスターが展示さ れ、参加者の関心を集めていました。
次年度の開催地は現在検討中です。
議案の1
環境回復型増殖活動の推進及び組合員活動の充実について
東北・北海道ブロック(北海道)
一般社団法人 北海道内水面漁業連合会 会長 中野 信之
【提案の趣旨】
1.放流と併せて、生息環境改善、産卵環境整備、「小さな自然再生」、外来魚・外来生物の駆除、密漁監 視、資源調査など、魚類資源の回復及び自然再生産の促進に効果のある取組についても、地域の実情に 応じて積極的増殖行為として位置付けられるよう認めていただきたい。
2.上記の内容を組合員資格に係る従事内容として認め、既存組合員の維持・確保及び新規加入につなが る制度へ見直していただきたい。
3.魚類資源の回復には、水産庁、国土交通省、環境省、林野庁、農林水産省関係部局、地方自治体、河 川管理者など関係機関の連携が不可欠です。地域の実情を最も把握している内水面漁業協同組合を中 心とした協議・連携の場を国が積極的に構築し、流域全体で自然環境の整備と魚類資源の回復に取り組 める体制を整備していただき、既存事業の活用を含めた財政的・技術的支援を拡充していただきたい。
議案の2
増殖用種苗の安定確保と価格維持について
中央ブロック(栃木県)
栃木県漁業協同組合連合会 副会長理事 石井 利明
【提案の趣旨】
第5種共同漁業権に課せられた増殖義務を確実に履行するとともに、遊漁者の減少に歯止めをかける ため、放流用種苗の安定的な確保及び価格維持に向けた施策の展開を求めるものである。 あわせて、増殖用種苗の生産についても、漁業経営セーフティーネット構築事業の対象となるよう、特 段の配慮をお願いしたい。
議案の3
釣り人と一般行楽客との共存について
中央ブロック(群馬県)
群馬県漁業協同組合連合会 専務理事 ��山 佳一
【提案の趣旨】
我々が漁場とする河川には、釣り目的以外で訪れる人々がいます。利用形態でも、ラフティングやキャ ニオニング、カヌーやボート、水遊び、バーベキューなど、釣り以外の目的で河川や河川敷が利用されて います。
これら呉越同舟の状態で「公共の場」たる河川に殺到した場合、トラブルや、無用な混乱も生じかねま せん。それぞれに法的立場があり、どちらか一方を排除すれば問題解決とはなりません。
「公共の場における共存共栄」を探る道は、市町村に条例制定を働きかけ、地域行政と共に問題解決を 図っていくことが基本となると考えます。
また、国の関係各省庁並びに各県の水産係には、河川利用におけるゾーニングについて、お互いに配慮 すべき事項についての啓蒙活動に取り組んで頂くことを要望致します。
議案の4
カワウ対策のための新たな視点及び技術の導入について
東海ブロック(静岡県)
静岡県内水面漁業協同組合連合会 代表理事会長 花井 孝之
【提案の趣旨】
カワウ対策を長年行ってきましたが、カワウは対策を回避する術を身に着け、その効果は実感できて いません。行政区の境を越えて移動するカワウの被害を減らすため、全国レベルでの具体的な戦略の策 定を強く求めます。
一方、効果が実感できないまま、終わりの見えない中で、関係者のモチベーションの維持が困難となっ ています。そこで、仮に対策を行わなかった場合の被害状況をシミュレーションするモデル開発を要望 します。
議案の5
ブルーカーボンの推進を助長する河川環境保全の強化について
東海ブロック(三重県)
三重県内水面漁業協同組合連合会 構造改革コーディネーター 齊藤 宏和
【提案の趣旨】
以下の事項を要望し、関連各機関に強く働き掛けを進めていただきたく存じます。
1.リニア中央新幹線の東京から名古屋までの区間の工事が進展している状況を踏まえ、現時点で把握 している各河川への影響および河川と相互に関連する地下水資源への影響について改めて示すこと。
2.今後推進される予定である名古屋から大阪への延伸に関して、水資源への影響予測および対応につ いて示すこと。その際、河川流量への影響のみならず、河川と関連する地下水塊、湧水および地域の防 災井戸等への影響についても十分に検討すること。
3.全工事期間を通して、リニア中央新幹線が通過する各県・府および市町村に所在する各地の内水面 漁連および内水面漁協に対して、工事に関する丁寧な情報提供および説明、意見聴取を行い、自然環境 の維持を確実にするための対策を実施すること。
議案の6
内水面漁協組合員の確保に資する組合員資格制度の見直しについて
近畿・北陸ブロック(福井県)
福井県内水面漁業協同組合連合会 代表理事会長 此下 美千雄
【提案の趣旨】
組合員の高齢化、減少に対処するために、年間30日を超えて、釣りをする遊漁者について、組合員の 資格要件である地区要件を特例的に適用外として、加入を認める制度の導入を検討する。
議案の7
全国的なシジミ漁業の振興について
中国ブロック(島根県)
島根県 宍道湖漁業協同組合 代表理事組合長 渡部 和夫
【提案の趣旨】
全国のシジミ漁業の発展のため、各産地や関係機関との連携を強化し、資源管理や消費拡大などの取 組を進めていきたい。